IT業界のひとつの働き方として派遣という方法があります。
しかし近年、労働基準法が変わったため派遣の形態も大きく変化がありました。
これからのエンジニア派遣はどうなるのか、また派遣会社を上手に使うための方法についてもご紹介します。
エンジニアのIT派遣に向いている人の特徴
プログラマーやエンジニアで派遣に向いているのはこんな人です。
・実力はあるが経験が浅く実績をつみたい人
⇒プログラミングの技術は高いのにIT業界での企業経験が少ないなど、履歴書に書けるような実績がほしい人におすすめです。
・いろいろな企業で経験を積みたい人
⇒今よりも自分の技術を磨きたい、たくさんの企業でいい出会いがほしいなど、向上心が強い人におすすめです。
・コミュニケーション能力が高い人
⇒派遣ではいろいろな人から指導を受けたり、協力して仕事をこなす必要があります。社交性があり、周りの環境に溶け込みやすい人はむいています。
反対にひとつの職場でコツコツと技術を高めたい人は派遣に向いていないといえます。
失敗しないIT派遣会社の選び方
派遣会社を選ぶ時には下記のような点に注意しましょう。
・大手の派遣会社に登録する
大手となれば全国的な拠点も多く、蓄積されたノウハウがあるので希望のスキルの分野に参入しやすくなるでしょう。
・IT業界の求人数が多い派遣会社に登録する
特にIT関係の求人数には注意しましょう。求人数は多ければ多いほどチャンスになります。
・対応がしっかりしている
対応の度合というのはあなたに対する誠実さのバロメーターでもあります。
派遣エンジニアにはこんなメリットが。スキルアップが早くできる!
派遣でエンジニアになることは自分を磨く経験になります。
いろいろなIT会社で業務をすることで冷静に判断できる
派遣エンジニアになると、大手企業での業務や、最先端の技術がある会社での業務も可能になります。
と、同時に自分の想定外の会社に派遣されることもあります。
企業の中に入り、業務に携わることで会社のよい面と悪い面を両方見ることができるでしょう。
社員とはまたちがうため冷静に判断することができます。
それが経験値となり、エンジニアとしても個人としても実績をつむことができるのです。
いろいろな人からプログラミングについて教えてもらえる
ひとつの職場にいると、顔ぶれはいつも同じにです。
いつのまにか刺激がなくなり停滞してしまうことも少なくありません。
しかし派遣では会社ごとにカラーがあり、さまざまな人に出会うことができます。
自分が「こんな人になりたい」と思うような指導者とも出会える確率がたかまります。
人間的な成長が早くできるのも派遣の醍醐味です。
【重要】派遣法の改正で派遣エンジニアの働き方が変わる・デメリット
2016年に派遣法が改正されたのですが、IT業界にも影響は及びました。
それまでプログラマーやエンジニアは特定派遣という形態で働く人が多く存在し、派遣会社の社員としてクライアント企業に出向される形で常駐していました。
しかし派遣法の改正により特定派遣は廃止され、派遣期間が最長3年間と定められたのです。
つまり派遣エンジニアはひとつの企業では同じ業務で最大で3年間しか働けません。
ということは3年ごとに派遣会社に次の派遣先を紹介してもらうか、自力で見つけるか、何らかのアクションを起こさなくてはいけなくなります。
これが以前のIT派遣の制度とは大きく違う点です。
プログラマーやエンジニアはこれらからも大きく需要がみこまれる職業です。
急激に困ることはないですが、しっかりとなにがしたいか、どう変わっていきたいかキャリアプランを考えて検討しなくてはいけないでしょう。
IT派遣でのキャリアプランの考え方
先ほど派遣は最大で3年間しか同じ職場で業務ができないと話しました。
ということは派遣が終了した際のキャリアプランを考えておかないと大変になるということです。
エンジニア派遣のその先はどのように考えればよいのでしょうか?
実力をつけて正社員への道を切り開く
今は実力がなくとも、技術が身につけば正社員への道のりはグッと近くなるでしょう。
派遣で技術を身につけて正社員の職を見つける王道のキャリアです。
フリーランスへ転身する
派遣では3年間という縛りができたため、フリーランスに転身する人も増えています。
社会保険の補助や福利厚生が充実していて、何よりも高単価が魅力です。
客先常駐が気にならないなら、フリーランスも検討してみましょう。
無期雇用派遣に切り替えてもらう
法律が改正されたことにより、無期雇用派遣が可能になりました。
無期雇用派遣とはその名のとおり、無期限で派遣会社で雇用してもらえる制度です。
ただここで注意が必要なのは、就業先の会社ではなく、派遣会社での雇用だということ。
無期雇用派遣は正社員ではなく、あくまでも無期限の派遣です。
現在では各派遣会社で審査があり、合格しないと無期雇用派遣になはなれません。
また無期雇用派遣を推奨していない派遣会社もあるので手探り状態です。
年齢を重ねた後のキャリアプランとしてはおすすめできないですが、若い人にはチャンスになるでしょう。
派遣社員を考えるIT派遣会社に出会えば怖いものなし!
IT派遣は通常の派遣とはちがいます。技術がそのまま対価になるのです。
だからこそ技術に見合ったお給料をいただく必要があります。
最近になって、ユニークで派遣社員のことを真剣に考えてくれる派遣会社があるのでご紹介します。
リツアンSTCで派遣社員になるとお得なことがいっぱい!
派遣会社のリツアンSTCではマージン率(会社の取り分)を下げて、社員に還元できる仕組みを作っています。
・リツアン本社は川崎、見栄えはよくない(社長談)
⇒本社の賃貸が安くなる。派遣社員が本社に来るのはほぼ面接の時だけ。立派な建物は必要ない。
・派遣の花形、営業マンがいない
⇒リツアンの営業マンは派遣社員。本気でいいと思ってくれているので口コミで広まっていく。その分人件費を還元できる。
・勤怠管理やお給料の計算などは各自が計算して請求
⇒事務員の人件費が減らせるのでその分を還元できる
などなど、そして大きく派遣会社のマージンを減らすことに成功しています。
例えば平成24年度の全国のソフトウェア開発・機械設計・研究開発の3分野の派遣従事者の平均マージン率は39.1%です。
役40%は派遣会社の取り分になります。
しかしリツアンでは平均マージン率が29.4%、4年以降のエンジニアは19.2%まで下げることができました。
下がったマージン分は派遣社員さんに還元されていきます。
それだけではありません。
・クライアントからの評価の公開
・紹介料金の開示
・派遣先からの正社員への推奨
・4年目以降はプロフェッショナル契約となり、お給料がアップする
など、普通の派遣会社では考えられない仕組みを取り入れています。
お給料の早見表も公開しているので実際のところをぜひサイトで確認してみてください。