IT業界の求人をみると必ずといっていいほど「プログラマー」と「エンジニア」という言葉をみます。
プログラマーとエンジニアってなにがちがうのでしょうか。
今回はプログラマーとエンジニアの役割についてご紹介します。
プログラマーとエンジニアの明確な違い
プログラマーは簡単にいうとソフトウェアを作る人です。
さまざまな言語を使い、プログラムを組んでいきます。
芸術家が絵の具と筆を使って絵を描き上げていくことに似ていますね。
エンジニアはプログラマーとユーザーを繋ぐ役割を担います。
作り手であるプログラマーへ指示をしたり、ユーザーからの要望を実現できるように設計書を作ります。
エンジニアは言ってみれば設計士でもあり現場監督でもあります。
プログラマーを経てエンジニアになる人が多いですね。
プログラマーに必要なスキル
一番はプログラム言語に対する知識が必要です。
ソフトウェアを作るためにはプログラム言語を理解していないと使うことができません。
また、プログラム言語は多数ああるので、必要に応じて新しいことを勉強する必要が出てきます。
実現したいことによりプログラム言語を選ぶ必要があるため幅広い知識が必要になります。
システムエンジニアに必要なスキル
交渉力や折衝能力が必要になります。
営業職に求められる交渉力も必要なのですが、それ以上に現場で使われている技術を知っておく必要があります。
ソフトウェアの制作をするにあたり、自分のチームや会社が持っているリソース以上のことは実現できません。
ユーザーがシステムを知らないが故に無茶な要望をしてくる場合もあります。
要望が実現できる方法を考え、自分の持つチームや会社でのリソースを最大限に使えるように調整しなければならないのです。
時に無茶ともいえるユーザーからの要望に対して、どう切り返すか、コミュニケーション能力と技術が問われる職種と言えます。
プログラマーとシステムエンジニアに求められること
ひと昔前では、プログラマーには35歳定年説という都市伝説がありました。
しかし現在は、人手不足が発生しているIT分野が多くあります。実力のあるプログラマーはどこでも重宝されます。
ただ必要とされる存在でいるためには、IT分野の変化のスピードはとても速いので、新しい技術を常に勉強しなくてはいけません。
またエンジニアはチームの中で部下をもって指導したり、調整をする役割がふえてきます。
プログラムのことだけを考えていれば良かったのが、対人折衝能力も身につけなくてはならなくなり、ますます自分に投資する時間は減ってしまうのが現状です。
一生プログラムだけ書いていたいというエンジニアもいるくらいです。
手数と経験が増えてくるとプログラマー兼エンジニアと両方こなすことも多いので、どちらがいいかということではなく、真剣に取り組んだ先にエンジニアの道が開けると考えた方がよいですね。
プログラマーとエンジニアの今後と対策
少し未来に目を向けておく必要があります。
IT人材は現在不足しており今後も不足すると予想されます。IT業界全体で需要が供給よりも上回っている状態です。
しかしこの背景には、IT格差が広がるリスクが潜んでいることを忘れてはいけないでしょう。
AIの登場によりWEBデザイナー・WEBコーダーが不要になる可能性も示唆されています。
そして必要とされるAI、Iot分野のエンジニアが不足してきています。
新しいIT技術を聞いた時や目にした時は情報を集めて、どの分野にどのような技術が必要かを常に考えておくと、置いて行かれることがなくなりますね。
プログラマーとのちがい・まとめ
プログラマーにもシステムエンジニアにも共通していえることは、時代の変化に対応できるように学んでいくということです。
とくに転職では人よりも一歩先の情報を持っておくと、有利に立ちまわることができます。
初心者の人は、まずはプログラマーをめざして勉強してみてはいかがでしょうか。