プログラムの勉強をしている人の大半は、その先の就職を意識しているのではないかと思います。
しかし求人に募集するとなると、企業になにかしらの実績を示さなくてはいけません。
一生懸命に勉強をしても未経験だとプログラマーとしての社会経験もなく、どういう成果物やポートフォリオを作ればいいかわからなくなりますよね。
今回は求人サイトから見える、就職の際に役立つ制作物の作り方についてご紹介します。
実際に私が試してウケがよかった「どんなプログラムを作ればいいか」の見極め方です。
求人から企業にもとめられるスキルを理解しよう
まずは求人サイトから、情報を集めていきます。
なぜそんなことが必要かというと、企業の傾向性を知るためです。
どんなに勉強して優秀だったとしても、企業が求めている人材でなければふるい落とされてしまいます。
それが現実です。
なのでやみくもに勉強を進めたり制作物を作るのではなく、自分が企業に合わせることを考えてみてください。
プログラマーの求人をリサーチ
ではまず実際にプログラマーの求人を見てみましょう。
私はWEBエンジニアなので、WEBエンジニアの職種を例にとってみます。
Wantedlyで見てみましょう。
《未経験歓迎》先ずは自社サイトの改善からスタート!実力着きます( ̄^ ̄)ゞ
(中略)
◆担当するサイト◆
・自社サイト(オウンドメディア)
・通販サイト
・クライアントサイト
◆具体的な仕事内容◆
【技術的なお仕事】
日常の業務は
・PHPやシェルスクリプトなどを利用したプログラミング
・HTML5/CSS/JavaScriptなどを使用した動きのあるページのコーディング
・Webサーバー/DBの構築・保守・運用
・使いやすい開発環境の考案や新しい技術の共有
などが多いです。
toCからtoBまで様々な自社Webサービスの開発や、ビジネスパートナー様向けの管理画面の開発、SEO対策のための様々な施策をテクニカルな方法でサポートするなど多岐に渡ります。(中略)【開発環境】
タスク管理はTrello、連絡はGmailとChatwork、ウェブサイトのソース管理はGitHubを活用。Illustrator、Photohopも必要であれば使っています。
システムはLAMP環境で、PHPのフレームワークはCodeignitorで開発を行っています。
PHPで他のフレームワークを使ったことのある方、Ruby on Railsの経験などがあれば比較的すんなりとお仕事に入れます。
未経験歓迎とかかれているので、経験がない人にはうれしいですね。
注目したいのは
・事業内容
・業務内容
・付随する必要なスキル です。
●まず事業内容でわかることは、入社した際、実際に自分が作り上げるプログラムはなにかということですね。
上記ではレスポンシブを意識してユーザーが見やすいサイトを製作する必要があることがわかります。
●次に業務内容では必要なスキルがわかります。
PHPにHTML5&CSS、JavaScript、特にフロントエンドを意識したスキルです。絶対に必要な技術ともいえます。
プラス、サーバーの知識があればなお良しといったところでしょうか。
●最後は付随するスキルについてです。
メインの技術とは別に知っておいて損はないスキルのことです。
GitHub、PHPのフレームワークのCodeignitorなど、事前に勉強しておくと、就職の際、小さなことですが採用のきっかけになることがあります。
このように気になる企業の事業内容やスキルをどんどんチェックしてみてください。
エクセルでもなんでもいいので、実際に事業内容、業務内容、付随スキルに分けて書きだしてみましょう。
別に求人サイトはWantedlyでなくてもかまいませんよ。
プログラマーの求人から見える、求められる人材と提出する実績
エクセルなどでまとめたら、次は検証していきます。
自分は過去に実際にこの方法をためしたので、私が以前に調べたデーターを参考にひも解いていきます。
本当はもっと詳細なのですが、ここでは簡単にわかりやすくしました。
15社調べたのですが、かぶっている事業やスキルがあります。
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<WEBエンジニアが関わる事業>
・ECサイト(7社)
・メディアサイト(6社)
・WEBサービス(10社)
・WEBアプリ(8社)
<WEBエンジニアのスキル>
・HTML5&CSS(15社)
・JavaScript(15社)
・PHP(8社)
・Ruby(7社)
・Swift(4社)
・サーバーとデーターべースの知識(9社)
<付随するスキル>
・GitHub(12社)
・各言語のフレームワーク(10社)
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前の章でもいいましたが事業を見ると、動きのあるサイト制作とアプリの制作に関わることが多いですね。スマートフォンを意識しているのがわかるでしょうか。
今はパソコンよりもみなスマートフォンで買い物をしますものね。
これは大きなヒントです。
つまりWEB系のプログラマーの場合モバイルファーストで、携帯から見やすいWEBサイトやアプリを実績として作ってみるとよいということがわかります。
次に求められるスキルではPHP・Ruby・Swiftのどれかがメインの言語としてできないと就職は難しいでしょう。どの企業にもJavaScriptが書いてあったので、あって当然の技術という認識です。
またあなどってはいけないのがサーバーやデーターベースのスキル。ひとりでサイトを作るためには必ず必要になる知識です。ないと仕事の幅を狭めることになるでしょう。
付随するスキルは最近ではGitHubはプログラマーなら必ずというほど使われています。
自分の書いたコードを公開してみんなにみてもらうことができるので就職の際にも活用できます。
あと最近ではフレームワークもよく使われるので、自分の勉強している言語のフレームワークはひとつは使えるようになっておきましょう。
未経験プログラマーに求められるスキルと制作物
まとめると
・スマートフォンを意識したWEBサイトやアプリを作る
・サーバーやデーターベースを理解しておく
・フレームワークも使えるようにしておく
・GitHubでコードを公開
でしょうか。
特にGithubでコードを公開するのは、自分からは何を言わなくても好感度が高いでしょう。
人に見てもらって意見が聞きたいなど、コミュニケーションの表れでもあるからです。
このように企業がほしい人材やスキルを割りだせば、何を作ればいいかが分かりやすくなります。
今回はWEBプログラマーでしたが、組み込み系でも汎用系でも同じように調べてみると傾向がわかるはずです。
未経験プログラマーの実績・まとめ
今回は実際に私が経験したことから実績を作った方法でした。
いろいろなやり方があるので、もし難しく感じるようでしたらプログラミングスクールに行くのもひとつの手です。
制作物をつくることを目的として先生がフォローしてくれるので、ひとりでやるよりはつまづきません。
この記事があなたの参考になれば幸いです。