IT業界は昔からの企業間の構造からブラック企業が多い傾向にあります。
せっかく勇気を出して転職しても今の環境より悪くなっては元も子もありません。
ブラック企業を避けるためのポイントをご紹介します。
面接に行った時に会社の雰囲気が良くない
人間の直感というものは思ったよりあてになるものです。
最初に会社に入った時に働いている人の雰囲気が悪い、殺伐としているなど感じるならばやめておいた方がよいでしょう。
人間関係がよく、仕事が効率よく回っている企業は会社の雰囲気も清々しいです。
担当者からの連絡が遅いなど対応が雑に扱われる
もちろん担当者の方が非常に忙しい、多忙であるなどのケースもあります。
しかし連絡というのは社会人にとって基本中の基本です。
と同時にあなたのことをどういう風に思っているかを指し示すバロメーターでもあるのです。
担当者からの雑な扱われ方は、周りの人を大切に思っていないということの表れでもあるので、今後自分がどんな対応をされるかが垣間見えます。
担当者の態度が高圧的
これも理由は上の章と同じです。
担当者がえらそうな態度をとったり、あなたのことを対等に扱わないような人なら注意が必要でしょう。
担当者の個人の問題ではありますが、その人のえらそうな態度を会社が許しているということでもあります。
個人の性格なのか企業としての性質なのかを十分見極めましょう。
インターネットで会社を検索するとよくない評判がある
現代では企業の評判をインターネットで調べるのは当たり前のこととなってきました。
転職会議のようなサイトを見ると実際に働いていた人の話や評判が一目瞭然でわかります。
また検索をした時に2ちゃんねるのようなサイトが出てきた場合は要注意です。何かしら問題がある可能性があります。
ただ会社の評判を検索するときは、辞めてしまった人の意見は辛口になる傾向があるので注意が必要です。
辞めてしまうということは何らかの不満があるからです。
間口を広げて総合的に判断するようにしましょう。
求人などの会社の説明が具体的ではない
これは IT業界に関わらずよくあることですが、会社の説明が具体的でない企業は疑ってかかった方がいいでしょう。
例えば「アットホームな職場」「仲間を大切にみんな頑張る」などのキャッチフレーズです。
自社のよいところを説明できない企業が、効率がよい仕事ができるでしょうか。
特にプログラマ家エンジニアは技術がそのまま評価につながります。
体育会系の気合いや精神力ではどうにもならないことがほとんどなのです。
なるべく具体的で論理的な企業の説明があるところを選んだ方がよいでしょう。
とにかく残業が多い
残業が多いのが悪いとは一概に言えないかもしれません。
企業がしっかりお金を払ってくれるなら残業をするのは嫌いではないという人もいるからです。
ただここで注意したいのは、みなし残業があったり、お給料の提示が年俸制でその中に残業代も含まれているケースです。
みなし残業とは、決められた残業時間分の残業代が、お給料の中に含まれて支払われる制度のことです。
この場合どれだけ産業をしたとしても一定部分の残業代しか支払われることがありません。
またお給料が年俸制の場合、年俸のなかに残業代が含まれているケースが最近では多く見られます。
このような場合労働者が不利になるケースが多く、事前に通常の残業時間はどのくらいかなど詳しく聞いておいた方が、あとあとトラブルにならずにすむでしょう。
二次請け、三次請けの企業、特にSIer系の企業は注意
IT業界で昔からの問題になっているのが、二次請け三次請けというゼネコン構造のような仕組みです。
特にシステムを受注するような企業に多く、下請けになればなるほど、予算がなく上からのしわ寄せに悩まされる傾向にあります。
特にSIer系の企業に見られる仕組みなので注意が必要です。
もし不安なら、せめて一次請けか二次請けの企業を希望するか、自社開発のWeb系の企業などに焦点を絞りましょう。
ITベンチャーで会社が成熟してない
仕方のないことかもしれませんが、ベンチャー企業だと社員教育などが整っておらず立ち上げ当初は慌ただしくなる傾向にあります。
また技術よりも気持ちで乗り切っていこうという部分も見られます。
立ち上げから関わってひとつのものをみんなで作りたいという人には向いていますが、大手のようにある程度ルールが決まった環境で働きたい人にはベンチャーは向いていません。
IT企業なのに未経験OKの求人をだしている
未経験OKということは純粋に人が足りていないということです。
通常の職種なら問題はないかもしれませんがプログラマーやエンジニアは技術職です。
なのに経験がない未経験者を求めているということは、すぐに人が辞めるか、人件費を安く済ませたいか、ネガティブな理由がある可能性があります。
もちろん中には会社内でじっくりと人材を育てたいと考えている企業もあるので、一概には言えませんがじっくりと注意が必要でしょう。
自分の直観で嫌な雰囲気はないか
人間というものは思いのほか賢く、自分は意識をしていなくても無意識下において何かしらのシグナルを受け取っていたりするものです。
転職先の人の声のトーン、会社でみんながリラックスしているかなど、あなたが気づいていないだけかもしれません。
なので第一印象がよくないならば再度検討してみた方が良いでしょう。
入社してすぐに責任がある仕事を任される
これはリーダー職や役職がある人を企業が求めている場合には当てはまりません。
ケースバイケースなのですが、入社してすぐに責任がある仕事を任せるというのは、よっぽど信頼されているか、仕事を任せられる人材がいないかの二択になることが多いです。
もちろん自分の実績にもなるのでいいこともあるのですが、今までの自分の経験や立ち位置などを考えて検討した方がよいでしょう。
エンジニアなのに給料形態がおかしい
プログラマ家エンジニアは技術を得るために自分に投資をしてきているのです。
そのためお給料はより重要で技術=お金でもあります
例えば
・求人で書かれている給料と実際に提示された給料がちがう
・残業代が支払われるのか不明瞭
などの、お給料面で疑わしい場合はより慎重に転職を検討しましょう。
外部からの評価など再度調べ直した方がよいでしょう。
エンジニアのブラック企業の見分け方・まとめ
IT業界は今では働き方を見直されつつあります。
テクノロジーが発達し、IT業界が将来的に求められる分野だからこそ変わろうとしているのです。
まだまだ問題点は残っていますが、自分に合う企業をしっかりと見極めて転職へ踏み出しましょう。