エンジニアになってから「プログラミングには向き不向きがあるの?」と聞かれることが多いです。
はっきりいうと適性はあります。
人間同士でも好きや嫌いがあるように、プログラミングにも合う合わないはあるのです。
なので適性は誰にでも何でもあることですが、プログラマーという職業は、他の職と比べるとより顕著に表れます。
あと、ちまたで流行ってる「適性診断をすればわかるのか?」という質問もうけるのですが、適性診断は参考にしかなりません。
そんなちょっとした診断で簡単にわかったら苦労しないだろうなと思います。もっと大切なことがあるからです。
今回は現場で求められる適性について詳しくお話します。
プログラマーの適性は理系が有利って本当?文系じゃダメ?
世の中ではIT業界に就職する時に「理系が有利、文系は不利」といわれることがあります。
しかし時代は変わりました。
優秀な人材であれば理系だの文系だの関係なく採用する企業が増えているのです。
信じられないと思うかもしれませんが、自分など高卒で、30すぎてからプログラマーになってます。まったく理系文系は関係なかったです。
ただでさえIT業界は人手が足りず、慢性的な人材不足が続いています。それはブラックだから人材が定着しないのではなく、テクノロジーが求められる世の中に急激に変化したからです。
働き方を見直す企業も増え、人材育成にも力をいれるようになったので昔ほど理系にこだわる必要がなくなりつつあります。
プログラマーには文系の才能も必要
あなたがプログラマーとして適性があるかどうかは、パソコンが使えるとかエクセルが得意とかで判断できるものではありません。
それに、そもそも数学が好きな人の方がプログラマー向きというわけではないのです。
プログラマーというのはシステムエンジニアなどが作成する設計書どおりにプログラムを作成しテストするわけで、この設計書を読み取る力がないとプロジェクト内でのずれが発生します。
読み解く文系の能力も必要なのです。
なので、数学好きだから適性があるとか、文系だから向いていないとか関係ないのですね。
では、どんな人がプログラマーの適性があるのか?
ずばりひと言でいえば規則性を見いだせる人です。
プログラマーの素質の具体的な例
英国のミステリーにブレッチリー・サークルというミステリードラマがあるのですが面白いエピソードがあります。
第二次世界大戦中に活躍した元暗号解読員の女性のひとりが、仲間とともに戦後に起こった連続殺人事件に挑むというお話です。
彼女は最初にあることに気づいてこうつぶやきます。
「パターンがちがう。”抜け”がある」と。
事件の小さな変化やかすかな違和感から犯人を読み解いていくのです。
そう、この違和感とパターンを読み解く力こそプログラマーやエンジニアに必要な能力なのです。
規則性を数字で表してみる
例えばこんな数列があるとします。
1,2,4,8,16,32,64
それでは次の場合はどうでしょうか?
3,6,9,12,15,「?」
「?」には何が入るでしょうか?
そう、法則がありますよね。?は「18」です。
プログラムは規則性でなりたっているので、その法則をみつけて上手に扱ってあげることが大事なのです。
ただこの適性テストは答えが合っていることが重要ではないのですよ。
一貫したルールを持ち、答えをだそうと考えることが重要なのです。
意味がわからず考えようとしない人には向いていないといえますね。
適性よりも「好き」が大事。だからこそまずはやってみる
適性よりももっと大切なことがあります。
それは好きであることです。
プログラミングを始める時に一番最初につまづくのが、「開発環境」を整えることなのですね。
サーバーサイドのプログラミングになると、サーバーと仮定してパソコンにソフトをインストールしたり、開発ツールを準備したりとなにかと大変です。
その上、サイトや参考書をみても
「コンパイルする」
「パスを通す」
「メソッドを呼び出す」
なんじゃ、こりゃー!
となるわけです。
誰でもわからないところからからがスタートです。自分で調べたり、人に聞いたりしながらすすめていくのです。
だからこそプログラミングが少しでも楽しめないと挫折してしまいます。ちょっとでも好きな部分がないと続かないのです。
多くのプログラマーの先輩たちはまずが「まずはやってみろ(コードを書いてみろ)」という理由もここにあります。
適性があるかないかは見ているだけでは判断がつきません。
勉強してコードを書いてみないと、あなたにも私にも適性はわからないのです。
なので適性を判断するのに一番速くて正確なのは、触りだけでも勉強してみることなのです。
適性を知るために勉強をして見る
適性を知るために勉強するなら、まずはProgateやドットインストールなど初心者向けのサイトを見てみるとよいでしょう。
気になる言語から始めるか、一番簡単なHTML&CSSでかまいません。
なんとなく雰囲気をつかんでみて、「できそう」と思ったらもっと勉強してみればよいのです。プログラミング言語がどんなものか分かってきます。
こちらを参考にしてみてください。
また誰かに相談したいのであれば、プログラミングスクールの無料体験を使うのもよいと思います。
一回分の無料講座でプログラミングがどんなものか先生から学ぶことができます。
カウンセリングもしてもらえるので質問もできますよ。
本気で学びたくてお金に余裕があるならプログラミングスクールで学ぶのは、独学よりグンと成長度合が早いです。
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プログラマーの適性とは・まとめ
結局のところ最大の適性は、プログラミングがすきかどうかにつきると思います。
プログラムというものはかなりのツンデレで、思うように動いてくれないこともしばしば、頭をかかえてしまうことも多々あります。
でも好きなら夢中になれるし、自分でプログラムを作れたときの喜びやワクワクはいいようのないものです。
なのであなたがプログラミングをしてみて少しでも「楽しいな」と思えたら、適性は大いにあります。
独学でもスクールでもかまわないので、適性を不安に思う前に、簡単なプログラミングからはじめてみると思っているよりうまくいくかもしれませんよ。
とにかく行動をおこすことからはじめてみませんか?